エコク リティシズムのテーマ

 

 現在エコクリティシズムが対象とするテーマは多岐にわた り、世界のボーダレス化と同時に格差の拡大の中で、限界を定めることや例示することも困難な状況にある。ある意味ではすべての文学作品、芸術作品、文化的 作品、言説、またビュエルのいう環境テクストをエコクリティシズムで考え、分析することが可能であろう。
しかし具体的なネイチャーライティング、環境文学、環境を テーマとする映画や音楽、さらにそれらについて書かれる多くの研究論文や研究書を紐解き、雑誌やネットで展開される多様な議論に耳傾けると、以下のような この分野の目立つテーマが、おのずから浮かび上がってくることもまた事実である。これらの項目は随時更新されるべきものでもあるが、2013年夏の段階で、以下のように分類して把握してみた。これらはほとんどがエコクリティシズム研究学会が 企画出版した『オルタナティヴ・ヴォイスを聴く――エスニシティとジェンダーで読む現代英語環境文学103選』(音羽書房鶴見書店、2011)で掲げたテーマである が、さらにその後の情報を書き加え、ユニークにエコクリティシズム的な新しい領域も見えてきた。以下のように分類把握し、各項目の下位項目も随時拡充して いきたい。これらのテーマの解説や、テーマを具体化した作品名について1から10については、同書およびその目次も参照されたい。11以 降は『オルタナティヴ・ヴォイスを聴く』出版以降研究してきた重要なテーマの解説として、会員が提示するものである。


 

1.汚染と身体
2.自然の再発見
3.自然と植民地主義
4.土地の歴史と喪失
5.いきものを語る
6.食と農業
7.エコシステムの崩壊
8.アクティヴィズムと環境正義
9.都市環境と越境
10.音楽と映画
11.ティモシー・モートンの環境哲学
12.SFとエコロジー
13.日本SFにおけるポストヒューマンと女性SF


 

※以下のテーマ解説の各項目の記述すべては、無断転載 を禁じます。学術・研究上の目的で引用される場合は、以下の書式にしたがって書誌情報を明記して下さるようお願い致します。
「(執筆者名) (テーマ名)」『エコクリティシズムのテーマ解説集』エコクリティシズム研究学会編 (アクセスの日付)とURL





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